第三章〜幼さの勝利〜  安倍なつみ コンサート2005秋 〜24カラット〜

10月22日 学校の研修旅行から一週間後。また旅立つ僕ら。

午後4時40分 今回は豪華に新幹線で到着。大宮に下り立つ僕ら。始まりました。僕らの旅が。
相言葉は「伝説は終わらない」

なっちコンは次の日。僕らはホテルで朝の4時半までリハーサル。(掛け声の練習)
大丈夫。公害にはならない程度の声量で。

朝、起床。副管理人いません。
彼は朝の散歩です。六時半から散歩です。彼2時間しか寝てません。

その後朝彼と共に、ホテルのバイキング。バイキングだって。
なんだか大人な気分。今日まで全てお小遣いを我慢してきたかいがありました。

その後、その日開催されていた東京モーターショーに行きました。
友達(Rさん)が車ヲタなので、車のパンフレットを購入。様々な近未来の車を拝見。
やはり、迫力のあるものです。期待以上に面白かったです。
また、矢田亜希子さん似のレースクイーンの方が印象的でした(笑

その後、のん気にラーメンを会場ですすっていると、
「そういえば時間・・・あっ!?」
コンサート会場開場まで、後一時間しかないことに気づく。
・・・!!何やってるんだ僕らは!!
まさに『想定外』の事態。急いで駅に走ります。
不安になる僕ら・・・
グッズ購入時間も含めたら開演まで間に合わないかもしれない・・・
手を合わせ祈りつつ、電車の中でした。

「よし走れっ」
大宮駅に着くと、用を足し・・・
時間はありませんが、出すものは出さないと・・・
とにかくその後、会場まで一直線に走る僕ら。昨日下見していたので、会場は分かっています。
もう会場には長だの列。さすがに、都会。規模が違います。
高鳴る鼓動。必死に呼吸を整えます。

中には入れたのは、すでに開場から20分後。急いでグッズ販売の列に並びました。これも長だの列。
女性の方もかなりいて、なんだが嬉かったです。

10分くらいたったでしょうか。列はあまり進みません。いきなり副管理人が言い出します。
「これ持ってて。悪い。トイレ」
「はぁ?」
彼はスタスタとトイレに言ってしましました。あれ・・・?ぽつん・・・と僕。
心細い・・・。周りは赤い特攻服を着た人3人。怖いです。物凄く怖いです。だんだん僕もトイレに行きたくなってきました。あぁ・・・怖いしキツイ。

それから25分経過。彼が戻ってきます。
「わりぃ、わりぃ」
彼に少し怒りを覚えつつも、怖かったので一安心。グッズ販売所もすぐ側なので、トイレは我慢して待ちました。
10分後、やっと僕らの番。彼に先に買わせ。僕が後です。
しかし・・・妙に会計が長いお姉さん。
「あぁ・・間に合わない」
二つの意味で慌て、嘆く僕。会計のお姉さんは、それは何かの振りだと勘違いしたのか、一点一点商品を確認し始めます。
「あの・・・間に合わない・・」彼の後ろから、笑いながら呟く僕に、うけていると勘違いしたのか、お札を一枚一枚確認し始めるお姉さん。
後ろでは、「まもなく開演で〜す」と係員の方の声。あいかわらず無邪気なお姉さん。乗りのいい人は大好きです。
しかし・・・違うところで会いたかった・・・
やっと僕の番。あいかわらず無邪気なお姉さん。涙目の僕。お姉さん・・・お札確認しなくていいですから・・
やっと会計終わると周りはほとんど誰もおらず。
「先行ってて!俺トイレっ!」
副管理人を先に行かせ、僕はトイレへ急ぐ。
用を足すと急いでホール内へ。

辺りはもう真っ暗。なっちの放送が入っています。あぁ・・・出遅れた・・・そう思ったその時。
あれ・・・?C-ute?ふれあいコンの時含めて二回目ですっ。
今回は七列目と良席。どんどん前にいけるこの爽快感は最高です。副管理人と合流し、やっぱり跳ねる僕ら。
C-uteの舞台も最高でした。

いったん幕が下ります。(よしっ)そう思いました。幕が開いて現れたなっちを見て
「本物だ・・・」そう思える瞬間が最高なんですよね。

そしていよいよ幕が開きます・・・こいこいこい!!恋の花?
きましたぁ!!恋の花です。
「みんな会いたかったよぉ〜」叫ぶなっち。
「俺も〜」叫ぶ僕ら。
一体感って感じですかね。そして歌うなっち。響き渡る声。CDとはまた違った歌い方。やはり生は違います。
最高です。なっちの歌は。
そして、やっぱり近い!なっちの笑顔がはっきり見えます。最高の気分。

そんでもってやっぱりあるハプニング。『恋した女の子どすぇ』を歌っている時のことです。
「恋した女の子なら・・・・????」あれ?
「みんなごめーん!!」恥ずかしそうに言うなっち。良いんです。やっぱり本物。間違いは誰にでもあります。
というか、その一言で盛り上がる会場。
思い出すのは秋田。すべては、あの歌詞飛びから始まりました。僕らのテンションも上がる上がる。
コンサートの空気の中、浮かんでくるのはこの疑問だけでした。
「どうしてこんなに楽しんだろう?」
いくら跳ねても、叫んでも疲れない。楽しくて楽しくてしょうがない。
なっちの歌の力でしょう。ファンの方々の力でしょう。そして、僕の本能でしょうか。
楽しい。そう思えることって幸せなことですよね。何より、なっちにその気持ちを頂いていることが、本当に幸せなことだと思います。

さて・・・ここからです。前回のふれあいコンでは僕がとてもよい思いをさせていただきました。
しかし今回の主役は僕じゃなく、彼、副管理人のマサトシ君でした。
「会場のみんなぁ盛りあがってるぅ!?」となっち。
うぉおおおお!!!高鳴る歓声。
「前のみんな・・・後ろのみんな・・・」とみんなに手を振るなっち。
前のみんなといった時は振ってはみましたが、なっちと目は合わず・・・
そして、もう一言。
「女性の方々・・・チビッコのみんな・・・」
僕は学生と言えども、チビッコとは幼稚園児くらいの人のことだと思い手は振らず。
副管理人は・・・あぁやっぱり振ってます。彼、童顔と言う訳ではないのですが、彼から出ているオーラはチビッコのオーラ。雰囲気がチビッコなんですよね。
まさか・・・違うだろう。そう思いつつもなっちを見ます。二階席に手を振るなっち。僕らと反対側に振るなっち。
こっち側にきます。さすが7列目。近い。そしてこっち側の女性やチビッコに手を振るなっち。しかし・・・
!!!!なんとなっち。彼、副管理人に手を振ったんです。嘘だとお思いでの方もおられるでしょう。・・・しかし本当です。勘違いじゃありません。間違いありませんでした。自分だけに手を振られたときって、ドキっとするんですよね。彼はもうそのドキッで興奮状態。僕も急いで手を振る。しかし・・・あのドキっという感覚がありませんでした。明らかになっちは彼に手を振っていた・・・
はぁ・・・やっぱり落ち込みますね。しかし、彼のふれあいコンの時の気持ちに比べたら・・・そう思って我慢しました。
しかし・・彼はまたやらかします。
例の『あなた色』の振り付け。今回も秋田同様、指差しの踊りをこちら側よりでやってくれました。
もしかして、今回も指差しされるかも・・・なんて考えながら。
・・・きました。指差しダンスまで3,2,1・・・指差ししました。その指の先は・・・
まさか・・・まさか・・まさか!・・?あれ僕じゃないぞ。ん?何か隣で歓声が。
あれ・・・指差しされたの彼?マサトシ君・・・
飛び切り嬉しそうな彼。「指差しされたっ指差し!!」
分かってます。されてましたね。いいんです。また前回彼には申し訳ないことをしたことを思い出し、僕は一緒に喜びました。
そして次の曲。コンサートラスト2曲です。出たのは『恋愛戦隊シツレンジャー』
会場のボルテージも最高調にヒートUPします。僕らも跳ねる。跳ねる。
「なっち!!」そう合いの手を入れた時でした。「あっ・・」
僕の手からペンライトが飛び立っていきます。あぁ・・・隣の副管理人の肘がぶつかり吹っ飛んで行く僕のペンライト。「あっゴメン」気を使ってくれる彼。
「いいよ、いいよ」そういう僕。しかし、もう内心では腹が立ってしょうがありません。
(・・俺のペンライト・・・)
ロケットのように飛んでいったペンライトはいずこへ・・・?

アンコール。もう、どうなっても良いと思い、喉が壊れるほど叫ぶ僕。
「なっち!!なっち!!なっち!!!!!!」
声出ません。でも出します。というか、アンコールで分かりましたが、彼、マサトシ君。逆側の隣の方のメガネまでフッ飛ばしてます。お前は・・手のつけられないリーサルウエポンかっ!
席が狭かったためしょうがないとはいえ、迷惑になる行為はやめましょうね。

アンコールラストの曲は、『腕組んで帰りたい』
途中では、またなっちが歌詞忘れた場面が。よしっ、僕が助ける!!そう思った会場のみんながなっちの忘れた部分を歌います。このとき副管理人は出遅れました。直ぐに歌った自分に優越感をおぼえる僕。
まぁ、これでさっきまでの出来事は無しとしましょう。

最後は、会場が一つになってペンライトをかざします。
最高です。やっぱりなっちのコンサートの空気は大好きです!なっち、会場のファンの皆さん、本当にありがとうございました!!
お別れはとても寂しかったですが、また会えるのを楽しみに頑張って行きたいと思えました。
何度も言いますが、本当に楽しかった。

最後に・・・やっぱりなっちは子供好き?